あべのハルカス美術館で開催中のカラヴァッジョ展を観てきました。
イタリアの天才画家ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571〜1610)
17世紀バロック絵画の開拓者カラヴァッジョは、開拓者らしく(?)天才にしてならず者と呼ばれていたそうです。
カラヴァッジョの作品は、見たものしか描かない。モデルや自然を緻密に見つめた写実。光と闇の強烈な明暗表現。観るものが、目の前で起こった出来事のように錯覚してしまうような構図でとてもインパクトがあります。
元々38歳で生涯を終えているから作品数少ないこともありますが、残念でした。
その代わり、カラヴァッジョに影響された画家たちの作品と本人の作品とを対比して観れて違いが良く分かりました。
カラヴァッジョの作品は、他の画家には無い息をのむ迫力があり、洗練された美しさがある。
ならず者が描いたとは思えない。
カラヴァッジョは、宗教や神話の神々しさを描く「筆」を持つ時の光の部分と、
暴力沙汰が絶えず、ついには殺人にいたる「剣」を持つ時の闇の部分の2面がある。
人は誰でも光と闇を抱えているもの。
カラヴァッジョは、その差が人並み以上で、自分の中での葛藤が大きかったのではないかと想像します。
明暗が大きく対比されている作品は、自分の心にある対比の現れなのかもしれない。
もし、カラヴァッジョが私のところに相談に来たとしたら、どういう対話になるのだろう?
そんな想いも浮んで来ました。
人は誰でも光と闇を抱えています。
悩みや問題の多くは、この2つの葛藤かもしれない。
光の部分は、さらに輝くようにすればいい。
闇の部分は、「見ないふり」「フタをする」「無かったことにする」・・・
誤魔化し続けていては、解決できない時があるようです。
光も闇も自分のもの。
この闇をどう扱うかが、セラピストの仕事のように思います。
人生は一度きりのゲーム。
そのストーリーを創るのも主人公もあなたです。
問題を1つクリアする毎に、心に力がついてくる心理セラピー をしています。
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