昔からTVを観る習慣がない私は、FMや好きな音楽をBGMに過ごしています。
聞き流しているFMから必要な情報に出会うこともあります。
今朝は、紹介されていた本の内容が気になりました。
垣谷美雨さんの「後悔病棟」
タイトルから内容が想像できます。
主人公の女性(33歳)は、仕事の事で悩んでいる。
末期がんの患者を診ているが「患者の気持ちがわからない女医」というレッテルを貼られているのだ。
ある日、病院の中庭で不思議な聴診器を手に入れる。
患者の胸にこの聴診器を当てると、心の声が聞こえてくる。
さらに驚くのは、聴診器を当てている間、もう1つの人生が観えるのだ。
例えば。
・仕事オンリーで家族を顧みなかった男性は・・・
・大大女優を母に持ち、芸能界デビューを諦められない女性は・・・
・娘の結婚に反対したために、46歳の今も独身の娘を持つ母親は・・・
等々、不思議な聴診器の力を借りて、「もしも、あの時・・・」のもうひとつの人生を観た患者が感じるものとは。
もうすぐ終わる人生を後悔するのか、幸せだと想うのか・・・
「後悔病棟」を読んではいませんが、不思議な聴診器は「誰でも持っている」と私は想います。
静かに目を閉じて、気持ちが落ち着くまでゆっくり呼吸を続ける。
それから、胸に手を当てて、自分に問うてみる。
「ほんとうの私の幸せとは・・・」
「今、できることとは・・・」